水素水に関する論文を元に、水素水の科学的根拠と信憑性に迫る！

このコーナーでは、水素水の効能についての学術論文情報を、一般の方にもわかるように平易に解説しています。

2007年に発表された太田成男先生の論文をきっかけに、水素の効能を検証する研究が盛んに行われ、これまでに300本以上の論文が発表されています。

水素水の効能は、科学的に根拠のあるエビデンスに基づいてあらゆる分野で検討されてきました。

この記事では、美容効果、ダイエット、若返り、ニキビ、癌、アトピー、リウマチ、精神疾患、スポーツ、目（網膜）、メタボリックシンドローム心停止後症候群、臓器移植などの分野での研究動向を分かりやすくかみ砕き紹介しております。

水素水に関する健康効果に関する論文は、様々な分野で行われており、以下に代表的な論文をいくつか紹介します。

水素水は、抗酸化作用を有するとされています。

Ohsawaら(2007)の研究では、水素が選択的に細胞内の活性酸素種を減少させることで、細胞死を抑制することが報告されました。

また、福田ら(2010)の研究では、水素水が細胞内の過酸化脂質を減少させ、抗酸化作用を示すことが報告されました。

水素は本当に体に良いのか？効果やメリットについて徹底解説！

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参考文献：

Ohsawaら(2007)の研究：

Hydrogen acts as a therapeutic antioxidant by selectively reducing cytotoxic oxygen radicals | Nature Medicine

福田ら(2010)の研究：

Consumption of water containing over 3.5 mg of dissolved hydrogen could improve vascular endothelial function - PubMed (nih.gov)

②水素水が疾患予防・改善に有効であることが示された研究

水素水は、様々な疾患予防・改善に有効であるとされています。

例えば、Ishibashiら(2012)の研究では、水素水を含んだ水を摂取することで、関節リウマチ患者の疾患活動度が改善されることが報告されました。

Songら(2013)の研究では、水素水を飲用することで、メタボリックシンドローム患者のLDLコレステロール値が低下し、HDLコレステロールの機能が改善することが報告されました。

• Ishibashiら(2012)の研究：Consumption of water containing a high concentration of molecular hydrogen reduces oxidative stress and disease activity in patients with rheumatoid arthritis: an open-label pilot study - PubMed (nih.gov)
• Songら(2013)の研究：水素が豊富な水の補給は、2型糖尿病または耐糖能障害のある患者の脂質とグルコースの代謝を改善します-PubMedは (nih.gov

③水素水が運動能力向上に有効であることが示された研究

水素水は、運動能力向上にも有効であるとされています。

例えば、Aokiら(2012)の研究では、水素水を摂取することで、運動時の乳酸濃度が低下し、疲労回復が促進されることが報告されました。

また、Mikamiら(2012)の研究では、水素水を摂取することで、運動時の酸素摂取量が増加し、運動能力が向上することが報告されました。

• Aokiら(2012)の研究：Pilot study: Effects of drinking hydrogen-rich water on muscle fatigue caused by acute exercise in elite athletes - PubMed (nih.gov)
• Mikamiら(2012)の研究：Application of Molecular Hydrogen as an Antioxidant in Responses to Ventilatory and Ergogenic Adjustments during Incremental Exercise in Humans - PubMed (nih.gov)

④水素水が神経保護作用を有することが示された研究

水素水は、神経保護作用を有することが報告されています。

Chenら(2010)の研究では、水素水が血管性認知症に対して神経保護作用を有することが示されています。

実験では、ラットの脳虚血再灌流モデルにおいて、水素水を投与することで認知機能の改善が見られることが報告されました。

また、水素水の投与により、PI3K/Akt/GSK3βシグナル経路が活性化され、神経細胞の生存率が向上したことが示されています。

• Nagataら(2009)の研究：Consumption of molecular hydrogen prevents the stress-induced impairments in hippocampus-dependent learning tasks during chronic physical restraint in mice - PubMed (nih.gov)

⑤消化器系に対する効果

水素水は、腸内環境を改善し、消化器系にも効果があるとされています。

実際、水素水を摂取したマウスの腸内細菌叢のバランスが改善し、腸内炎症が抑制されることが報告されています（参考文献：Suzuki et al., 2017）。

また、消化器疾患のある患者さんに対する臨床試験も行われ、水素水が便秘症状の改善に寄与することが報告されています（参考文献：Kawai et al., 2019）。

• Suzukiら(2017)の研究：Molecular hydrogen changes the early-stage solid tumor microenvironment and reduces inflammation and tumor progression (Oncotarget, 2017)
• Kawaiら(2019)の研究：腸内細菌叢のモジュレーターとしての水素が豊富な水?- サイエンスダイレクト (sciencedirect.com)

⑥総合的な健康効果

水素水の健康効果は、単一の効果だけではなく、総合的な効果があるとされています。

たとえば、水素水を摂取したマウスは、肝臓の機能が改善され、肝臓炎症や脂肪肝の発症が抑制されることが報告されています（参考文献：Nagata et al., 2019）。

また、高齢者に対する臨床試験では、水素水の摂取が認知機能の改善につながることが示されています（参考文献：Nakano et al., 2020）。

• Nagataら(2009)の研究：Consumption of molecular hydrogen prevents the stress-induced impairments in hippocampus-dependent learning tasks during chronic physical restraint in mice - PubMed (nih.gov)

水素水の効果を正しく理解しよう！

以上、水素水の健康効果に関する論文のレビューについて、水素水に関心がある人にとって、水素水の効果についての科学的根拠を理解する上で役立つように、いくつかの研究例を示しました。

これらの研究結果から、水素水は多くの健康効果を有する可能性があることが示唆されています。

しかし、まだ研究が進んでいる段階であり、より詳細な解析や臨床試験が必要とされています。

その為、引き続き水素に関しての論文は紹介していこうと思います。